eMAXISSlim米国株式(S&P500)


ドル円

まとめ
今週のeMAXISSlim米国株式S&P500の基準価格は下がり、ドル円は円高に進みました。これらの要因として米国銀行2行の融資不安と米国政府の対中関税発言の2つを含めて総括します。
📉 S&P500の動きと背景
今週の米国株市場は、金融不安と地政学的な懸念が重なり、S&P500が週間を通して下落しました。週前半は堅調に始まったものの米国銀行2行の融資リスク問題と、対中関税を巡る発言が市場心理を冷やす結果となりました。
🏦 米国銀行2行の融資不安
16日(木)ごろから、米地方銀行を中心に信用リスクが再び意識されました。
- Zions Bancorporation が、商業向け融資で約5,000万ドルの損失計上を発表。
- Western Alliance Bancorp も、融資先をめぐる詐欺訴訟を明らかにし、金融セクター全体の信頼性に影響。
これにより投資家の間で「中堅・地方銀行の融資健全性」への懸念が高まり、金融株を中心に売りが広がりました。
一時的に「米地方銀行の信用不安」がトレンド入りし、S&P500全体の重しとなりました。
特に2023年のシリコンバレー銀行破綻を連想させる動きとして市場が過敏に反応した点が特徴的です。
🌏 対中関税発言によるリスクオフ
週末にかけてアメリカ政府高官が中国製品への追加関税を検討していると発言したことも、市場の下げ要因となりました。
- 発言の内容は、中国の電気自動車・半導体・バッテリーなどの戦略産業に対する追加関税の可能性に言及したもの。
- これにより投資家は「米中貿易摩擦の再燃」を警戒。
- 特にテクノロジー関連株や製造業株が影響を受け、S&P500の上値を抑えました。
市場では、すでに高水準にあるAI関連株への過熱感が指摘されていたため、貿易面でのリスクが再び表面化したことは調整のきっかけになったと見られます。
💱 為替動向:ドル円は円高へ
ドル円は週を通して円高方向に進みました。
- 米銀行の信用リスクや対中関税への警戒が高まり、安全資産として円が買われました。
- また米長期金利がやや低下傾向を示し、ドル売り・円買いが進行。
結果としてドル建て資産の下落に加え、円高による為替損が重なり、
日本円ベースのeMAXIS Slim S&P500評価額は明確に下落しました。
🌐 経済イベント・投資家心理
- 米連邦政府の一部閉鎖が継続し、経済指標の発表が遅延するなど政策不透明感が残存。
- FRB高官による「インフレ抑制のため、金利据え置き継続が妥当」との発言があり金融引き締め長期化懸念も相まって株式市場の重しに。
- 中国側からは米国の関税発言に対し「報復も辞さない」との声明が伝わり、世界的なリスクオフ姿勢が強まりました。
💡 日本人投資家への影響
この週は、
- ドル建て資産の下落(S&P500下落)
- 円高による為替差損
が重なったことで、円ベース評価額は2重のマイナスとなった可能性があります。
特にリスク要因が「金融不安(内的)」と「通商摩擦(外的)」の双方から同時に発生した点でポートフォリオ全体に対する防御的姿勢が求められる局面となりました。
✅ 総括
2025年10月13日~10月17日の週は、金融・地政学の双方から市場が揺れた1週間。
・Zions BancorpとWestern Alliance Bancorpの融資不安が信用リスク懸念を再燃させ金融株中心に下げが広がった。
・週末の米政府高官による「対中追加関税」発言がテック株や製造業株に波及しリスクオフを加速。
・為替は円高に振れ、円換算ベースでの資産評価を押し下げた。
結果として、eMAXIS Slim S&P500の基準価格は下落し、日本人投資家にとっては為替・株価の両面から評価額が減少する週となりました。
